自分の中から変えていく意識

誰しもがやりがいをもって働きたいと思っていますよね。
しかし、現実的に毎日充実感をもって意識的に働くのは困難です。
では、人はどのようにすれば、モチベーションを高め、働く事に充実感を持つのでしょうか?
アメリカの経営学者デシ(Deci)の研究では、働く上での賃金や名誉、業績評価などはもちろん働くモチベーションにはなるが、それ自体ではやりがいにはつながらないと言っています。

このように手段として何かを得るために働くモチベーションのことを外発的動機付けといいます。
まるで馬の目の前にニンジンをぶら下げるようなイメージです。
確かににいくら賃金が高くても、その仕事がつらければ短期的に続けられても長く働くことはできません。

一方で、外発的な報酬は気にせず、その仕事自体にやりがいを持ちながら働いている人もいます。
このように対象自体にモチベーションを持つことを内発的動機付けといいます。
この内発的動機付けで働くためには誰かにやらされている、何かのために働いているという意識を外さなければなりません。
先ほどの馬の例でいえば、ニンジンがなくてもただ走るのが好きで走っている馬のイメージです。

私たちが外発的動機付けではなく内発的動機付けで働くためには、他人に設定された目標をこなすのではなく、自らが課題意識をもって対象自体を好きになるように打ち込まなければなりません。
一度、お金や周りの目線、評価などを気にせずに思いっきり没頭するように働いてみるのも良いかもしれません。